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地点を多言語化するときの問題

グーグルマップの地点編集の中で海外の地点で名称に日本語名称がなく新たに日本語で名前を追加するときのこれはどうかなと思うような難しいケースなどがいくつか見受けられたりします。(日本と海外だけの問題でもなく)

DJI_0389.JPG

 

その前に、そもそもなぜ地点を多言語化するのか...

自分自身の海外旅行での経験で経験したのですが、アルファベットでの表記にも置き換えられてない地点、例えばタイ語だけで表記された地点だけだと一見何の場所かわからないものが多数あります。そんな時外国人の目線からするとどういう営業形態のお店なのかやどんな施設なのかがわかりません。

そんな困った経験から国内外問わず地点の多言語化を進めています。

また個人的には一地点にアルファベットや漢字をユーザーの言語に合わせて設定、多言語化することで場所の重複が避けられるというメリットがある??と思っています。



で、編集をしていくうちにいくつか問題を見つけたのでこの際に蓄積してきた問題を解決、相談すべくここで開放していきます。



例えば、日本語で表示されるマクドナルドならば英語ではMcDonald's、中国大陸で一般に使われる簡体字では麦当劳(mai4 dang1 lao2)、所変わって香港、台湾などで使われる繁体字では麥當勞となります。(発音は普通話と広東語で発音は違うものの同じ意味の漢字。)

私の言語の幅の外ではタイ語では แมคโดนัลด์ これでマクドナルドらしい。(いや...わからん。)
マップ上でとりあえずแมคโดนัลด์マクドナルドを表すタイ語で検索をかけた結果、アルファベットも日本語の表記がない地点もいくつか見られました。

英語表記でMcDonald'sともなれば旅行にでかけたときに探し出したとしてもすぐわかるでしょうが、漢字バージョンやタイ語バージョンのマクドナルドともなると言語をかじってなかったら一見、何を意味してるのかもわからないのではないでしょうか。
まぁ、世界的に展開しているマクドナルドともなると日本語で検索したとしてもどんな言語でも検索には引っかかるとは思いますが…。



ここまでは世界的に認知されている場所なので簡単。ここから難しさが極まる...。

例えば意味を引き合いに出して日本語表記で表したときに、ニューヨークのセントラル・パークを中央公園のようにしてしまうのはナンセンスかつ見やすい地図としてのあり方が問われてくるような気がします。【直訳しすぎの問題】

では、マレーシアのバトゥ洞窟はどうでしょう。
紹介されるサイトによるとバトゥケイブなどの表記も見られます。どちらもいいですが、マップの表記上ではcaveの意味が重視されて日本語に置き換えられています。中央公園とは違う文字化と読み取れます。【音で翻訳か意味で翻訳かの問題】

違う言語を翻訳するとき、音をカタカナの文字に起こす場合と意味を考えて日本語に直す場合のパターンが考えられます。悩ましい問題だ...

 

 

 

では中国語の場合どうでしょうか。
お店の名前で簡体字:〇〇牛肉面、繁体字:〇〇牛肉麵となっていた時、日本人からすると漢字使われているのでイメージはなんとなくわかる。(外国人の場合はわからない。)

では次、簡体字繁体字同一:〇〇牛排

は!!?ぎゅうはい・・・?(ナニソレ)



答えはステーキです。

この時、〇〇牛肉麺のお店に関しては漢字そのものの意味が日本語と同じなので日本語で追加、もしくは放置でいいと思います。(え、放置するの...。)

では、牛排(ステーキ)の場合どうしますか?

普通話の読み方で〇〇niupai 〇〇ニュウパイという表記は見たこともないので却下するとしても〇〇ステーキとして日本語を追加しますか?それとも〇〇牛排という日本語としては意味的に受け入れられないまま名前を追加するのですか?【漢字をそのまま残すか日本語に置き換えるか問題】

これに関してはその他の問題同様、店の名前だからそのまま残しておけ派意味でお店の営業形態を示そう派に別れると思います。


※ちなみにすでに英語化されている場合での表記では〇〇 Steakというような表記になっていることが多いです。(じゃぁ、〇〇ステーキにする??)

さっき〇〇niupaiという音での表記は論外のように書きましたが、日本の場合これが当たり前のように表記として採用されてます。例えば:Yakitori 〇〇、Izakaya 〇〇など...
もう、こうもなってきたら知名度と調べる人や訪問予定の人での知識比べが始まる気がする。

なぜかしら、カテゴリで日本のYakitori RestaurantやIzakayaにしても日本語の音の表記でちゃっかりカテゴリにもされてるのです。

 

カテゴリの韓国焼き肉店もKorean Barbecue Restaurantと表記されますが、一方日本語では焼き肉店がYakiniku Restaurantとなったり何かと固有名詞が意味を持っているのか持ってないのかわからない状態で音だけで独り歩きしているような状態でもあります。
もしラーメンを中華の一部にとらえたとすると中国語の読みが採用されるならlamian restaurauntもありうる。が、日本の固有名詞としてramen restaurantになっているのも見て取れます。
実際、これに関してはYakiniku 〇〇、Izakaya〇〇で日本語をかじったことのない英語話者にも意味が分かるのかも疑問が残るところです。

こういう意味でいうと韓国焼き肉店に相当する고기집もしくは고깃집のローマ字であるGogijib Restaurantとか表示せずにKorean Barbecue Restaurantと表示してくれるのでこの場合意味が分かって親切な気がする。【日本独自のカテゴリや日本の店名の固有名詞問題】

 

 


中国語で編集をしていて追加に浮上してくる問題として挙げられるものが、グーグルマップにおいて簡体字と繁体字の互換性がないことです。

例えば、今現在東南アジア各所に進出しているファミリーマート。
英語表記でFamilyMartで簡体字では全家、繁体字でも全家となります。

意味、漢字共に同じ漢字が使われているにも関わらずマップの処理上では異なる言語の扱いを受けてしまっているがために簡体字、繁体字の登録がなかなか手間のかかるものとなっています。

 

簡体字と繁体字の比較をしてみます。

あなたは中国語お上手ですねぇ。
簡体字:你说汉语说得很好
繁体字:你說漢語說得很好 (台湾の文法)

これを見てもわかるようにお互いに共通しています。というか同じなんだけど。
漢字においては日本の漢字ともいくつかは互換性があるのですがね...。【漢字をそのまま残すか日本語に置き換えるか問題】との兼ね合いもありますからね...。

先ほどのマクドナルドも簡体字と繁体字で字は一見違うものの読み(普通話)も意味も同じです。

言語上では互いに適応性、互換性があるものの(というか…漢字も同じ漢字が使われるものが多いですけどね…とさっきから言っている。)マップ上では違う言語に識別されて簡体字と繁体字をいちいち一つづつ設定しないといけないのはなんとももどかしいものです。

 

マップのポイント目当ての人にはいいかも……。【簡体字、繁体字で同じ漢字でも互換性がない問題】



最後に一つ。

タイの国の日本人の有名観光地のうちの一つに【戦場にかける橋】という場所があります。
調べてみるとクウェー川鉄橋という名前で英語の表記でもBridge on The River Kwaiと書かれてありその通りクウェー川にかかる橋です。
ですが、マップ上では戦場にかかる橋。
この戦場にかける橋については、もはや翻訳でもなんでもなく映画のタイトルからそのまま引き継いでつけられた名前です。
日本人の知名度的にも戦場にかかる橋のほうが有名なのかな???わかりませんが、これはもはや通称で呼ばれちゃってます。【通称でもいいのか問題】



以前も日本独自のカテゴリー【道の駅問題】などでも海外の言葉との翻訳の兼ね合いや位置づけについて話されましたが英語以外にも問題は隠れています。

多言語化を今まで中心に編集してきましたがどうもこれらの問題が立ちはだかっているので難しいの一言で終わってしまいます。

あくまでも例にとってこれらの地点を紹介しましたが多言語化については紹介されている雑誌や公式に発表されているものを参考にするのが最もな手だと感じます。

全世界マップ可視化(日本語化)へ向けてとりあえず、自分は中国語の簡体字、繁体字と韓国の漢字語ハンジャ変換ぐらいからコツコツまた始めようかなと考えています。

だいぶ、だらだらと書いてしまいました。

 

モデレータさんを含め、外国語を母語に持ちながら日本語を話す方からの意見も聞いてみたいのでよろしくお願いします。

@Atsukot,@Ivi_Ge

 

6 comments
Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

私は極力ですが「アルファベット表記」で読み方をそのまんま派ですね。

そのまんま発音すれば地元の人に分かりにくい場所を聞きやすいのではないかと。

 

ただ、いまのGoogleマップでは「岩木川」(いわきがわ)は「Iwaki River」(いわきりばー)なんてことになってて、河川ってことがわかってるからわざわざ川をRiverにしなくとも「Iwaki gawa River」で表示してくれればいいのに・・・なんて思ってます。

 

「Mount Fuji」だって「Fujisan」の方が「ふじやーまー! げいしゃがーる! さむらーい! はらきーり!」なんてワケワカメな事にならずに済むのに。

 

<追記>

ああ、ちなみに英語やフランス語、ドイツ語などで存在する名称の店名はアルファベット読みではなく、単語そのまんまを正規表現で打ってます。

Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

確かに地名は名前をそのまま入れて大丈夫だと思いますね。
しかし、編集の際にはなんともそのあたりの難しい判断を毎回せまられます。

たしか、世界遺産姫路城に行くまでのバイパスの看板にもHimeji-jo Castleの看板とHimeji Castleの両方の文字があったような。
姫路城周辺の看板はHimeji Castleがほとんどですが。

グーグルマップ上で日本の有名な山々も英語の前では富士山も剣岳も立山も霧ヶ峰も一律にMt.、Mountと言葉の意味的な奥行きがなくなったそっけないものとなっていますね...。
有名どころの山はほとんどMt.とかMount〇〇になってしまってますが、島根県の大山はかろうじてMt.DaiではなくDaisenとして、北海道のニセコアンヌプリはMt. Niseko-Annupuriとして生きていますね。(ヌプリはアイヌ語で山らしい)
小さな山はところどころ、そのままの〇〇sanのまま地図上で生きているのは確認できると思います。

多言語化を勧めるもう一つの理由として。
GrabやUberといったタクシー配車サービスでも現在Google Mapが使われており、自国の言葉で表記されたガイド本を持って観光にやってきた外国人旅行者が迷わないような表示されたマップを作る必要があるのかと思ったりもします。

お店の名前などは固有名詞なので英語では【喫茶〇〇】を【Cafe 〇〇】ぐらい簡単な翻訳と音をそのままアルファベット表示するだけでいいと思うのですが…。
今取り組んでいる中国語ではお店の名前が(ひらがな)の場合漢字に簡単に置きなおすことができないので、悩ましいところだったりもします。(なので特定のお店はパスして漢字表記の有名観光名所から多言語化を進めていくのが無難かな。)

Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

地点登録するときは、現場で見た看板に書いてあるものを優先します。

だから、今年オープンした松濤錬成場では以下のように英語表記を、、、、

不真面目でスミマセン

 

Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

なんてこった!!

 

English Nameとは...

 

この看板が作成される前によくこの名前でOKが出たものですねぇ(笑)

確かにその施設に書かれている名前や公式サイトにある名前を使うのが普通ですが、こうもあからさま過ぎると考えさせられますね。

 

ということは、場合によっては「文字を入力してください」という看板もあるかも...。

 

しかい面白い。

Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

@nakashiさん、綴り間違ってますよ。

Engulish ですっ

原典は正確に引用しなきゃね。

Level 10

Re: 地点を多言語化するときの問題

これはこれで面白い。

 

不思議と見てみたくなりますね。

 

ちなみに場所ではないのですがこんなのも見たことがあります。

 

マレーシア旅行_381.jpg

 

 

どうやったら豆腐のぬいぐるみになるのか...。