兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海に接続していることもありバリエーション豊かで地方色の強い海産資源に恵まれています。
今月の#monthlytopicが美味しい海鮮料理ということでそれも踏まえて紹介してみます。
特に日本海側ではズワイガニ、ホタルイカ、エビ。
日本海側では、タイ、タコ、アナゴ、海苔、牡蠣、そして今回の話の主役でもある「いかなご」などがあります。
先日、私が訪れた串カツ居酒屋のつきだしに「イカナゴのくぎ煮」が提供されました。
イカナゴのくぎ煮は播磨、阪神地域を中心として季節を感じさせる郷土料理の一つであり、醤油、みりん、砂糖などで合わせられた鍋の中で大量のイカナゴを水分が飛ぶまで煮詰めてカチカチの状態にまで仕上げた、云わばご飯のおともです。(煮込んでいるので海鮮か?と言われると少し疑問ではある。)
くぎ煮は口にすると甘めの味付けと共に魚が持つ独特の苦みがほのかに香り、この味を味わうことでもうすぐそこにやって来る春の訪れを感じるのだと言っても過言ではなく、播磨、阪神地域に住む人々の一種の風物詩となっています。
このイカナゴのくぎ煮はカチカチ具合や生姜や山椒の分量をどうするかなど各家庭によって味の微妙な違いが見られ、旬の季節ともなると家々からくぎ煮を煮詰める香りが漂い近所同士で各家庭の味の交換が始まります。
しかし、ここ数年大阪湾でのイカナゴの生息数が激減、数日で漁が打ち切られるなど漁獲量の減少が著しく、それに伴って値段も上がり、もはや家庭ではなかなか手の出せない代物となってしまいました。
このイカナゴの減少はかつては乱獲のせいとも言われましたが、最近は水質浄化がいきすぎたせいで海水の栄養がなくなったためだと言われています。
全国的にイカナゴは水揚げされるもので淡路島西部では一定の漁獲も確保されていることもあるので再び兵庫県でいかなごのくぎ煮が食べられる日がやって来ること願います。
