日本でローカルガイド活動にドローンを使用する際のヒント - Tips for using drones as a Local Guide in Japan

Notice: This article is tips for drone photographers in Japan, so I wrote this in Japanese. If you want to take photos using drones in Japan, you have to obey various rules and control your drones safely. Please confirm the rules and ask related ministries beforehand. Thank you!

みなさんはドローンをお持ちでしょうか。あるいは操作してみたことはありますか?近年急速に高性能化したドローンは手軽にダイナミックな映像や写真を撮影することのできるツールとして世界中で人気を博しています。種類も豊富で、普段私達が使うような空撮ドローンやトイドローン、農業や運送に使われる産業用ドローン、一人称視点で操縦し主にレースなどで使用されるFPVドローンなどがあります。

とても便利で楽しく、ローカルガイドはもちろんのこと様々な分野での活用が期待されているドローンではありますが、その一方で近年は普及に伴う事故なども発生し問題となっています。日本でも2022年12月より無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)が施行され、レベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)が解禁となるなど、ドローンの安全な運用を目的とした規制が整いつつあります。

今回は、日本国内でドローンを使ってローカルガイド活動を行う際に心がけておきたいことを紹介します。

1.自分がドローンを飛ばせる範囲を知る

日本国内で無許可でドローンを飛ばすことのできる条件は非常に厳しく、ローカルガイドとして活動する場合にはほぼその条件を満たすことができません。適切な許可を取得することができるのであれば問題はありませんが、安全にドローンを使用するためにも、ローカルガイド活動にドローンを使用したい場合には基本的にライセンス(技能証明)の取得をおすすめします。

なお、以下の条件に1つでも合致する場合には適合する資格、または関係各所への許可申請が必要となります。

  • 人または物件との距離30m以内での飛行
  • 人口集中地区(DID地区)上空での飛行
  • 空港等飛行制限区域周辺での飛行
  • 150m以上の上空での飛行
  • 催し場所上空での飛行
  • 危険物輸送及び物件投下に係る飛行
  • 最大離陸重量25kg以上の無人航空機の飛行
  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 災害時の緊急用務空域上空での飛行

ここに書かれている以外にも様々な条件があり、航空法などの関連法規も日々アップデートされています。正しい知識を身に着けて安全にドローンを飛ばしてください。

2.適切な許可を取る

自分の所有する私有地以外の場所でドローンを飛ばす場合には、事前に施設等の管理者に確認を取っておきましょう。特に道路や国立公園のような国や自治体が管理している場所では様々なガイドラインが設けられている場合がほとんどで、複数箇所から許可を取る必要があるという場合もあります。必ず管理者からの許可を取ってから撮影する、くらいに考えておくと間違いが起こらず安心です。

3.周囲の安全に配慮する

適切な許可を取った場合であっても、ドローンを使用して撮影を行う際には周囲への安全に十分に配慮しましょう。ドローン撮影をしていることを知らせるサインボードを立てる、ベストを着用する、補助者を立てるなどの対処によってより安全にドローンを飛行させることができます。もちろんドローンを飛ばす前の機体、天候、周辺環境の確認もお忘れなく。

4.許可を受けたことを明示する

https://youtu.be/jR3h2KIt4Y0

先に述べたようにドローンを飛行させるには様々な手続きが必要となりますが、Googleマップにアップロードされたコンテンツが適切な許可を取って撮影されたものかどうかはコンテンツを見ただけで判断することはできません。また、コンテンツを見た人にそこが自由に飛ばすことができるエリアだと誤解を与え、管理者や他の利用者に迷惑をかけてしまう可能性もあります。そういったトラブルを避けるために、施設管理者等から許可をとって撮影した場合にはそのことを写真や動画の説明欄に記載しておきましょう。

ドローン空撮に必要となる様々な手続きはちょっと面倒ではありますが、慣れてしまえばどうということはありません。撮影できるコンテンツの魅力や楽しさはそれを補ってあまりあるものですので、みなさんもドローンを使ってこれまで以上に魅力的な写真や動画をGoogleマップにアップロードしてみましょう。

ちなみに私は現在民間資格を有していますが、今年中の二等資格の取得を目指しています。昨年はローカルガイドとしてはあまりドローンを飛ばせませんでしたが、今年はいろいろなところでの撮影に挑戦できたらと思っています。ドローン仲間募集中です!

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私はドローンを持っていないので、7.5mの木村棒でちまちまと撮ってます。
https://goo.gl/maps/d1LpfeN6XGqRWGkYA

https://goo.gl/maps/27ipqtsyvGCGWqBi7

https://goo.gl/maps/Kf4ituZiYTG18X4D9

https://goo.gl/maps/PmosGvYrxEADsYUQ7

https://goo.gl/maps/dQmymSYo1AW8DayZ7

https://goo.gl/maps/84sgRw3mxMarPicq7

https://goo.gl/maps/y3GAURKciGGK9PXq7

https://goo.gl/maps/4HQxQ2zoDfXLrGt18

https://goo.gl/maps/JVFUS7U9wYB7iJz76

https://goo.gl/maps/KNQkro3cPEzdWfX3A

https://goo.gl/maps/iyfGMSJuFssoUV288

https://goo.gl/maps/ptsWX6NvS7vSaUd36

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@potaro67 さん

360度写真でも工夫すればドローン風の写真撮れますよね。手軽さも含めてまだまだメリットが多いと思います。私もまだまだこれからなので、ドローンの魅力を活かせる撮影目指して精進します!

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@HiroyukiTakisawa さん、こんにちは。

ドローンの日本での現状日程纏めていただきありがとうございます。大変参考になります。

で、質問が有ります。

  1. ハードについて、登録とか、100g未満の機体について現在はどうなっているのでしょうか?

  2. スマホ等は旅行者に対して例外措置が有りますが、ドローンにも有るのでしょうか?

  3. 民間資格って複数の規格団体が存在するのでしょうか?

  4. 昨年から無人航空機操縦士試験が始まったので少しややこしいのですが、レベル4未満であれば、ドローンを飛行させるのにライセンス必要無かったと思います。ただ、飛行申請時に役に立つのではないかと想像しているのですが、その辺りをもう少し具体的に教えてください。

@Yotaroh さん

1) ハードについて、登録とか、100g未満の機体について現在はどうなっているのでしょうか?

2023年2月時点で100g未満の機体は「無人航空機」ではないため航空法の適用外となり、機体登録も不要です。とはいえ空港周辺等の飛行禁止・制限区域での飛行は変わらず禁止されていますし、使用している電波帯によっては電波法に抵触する可能性もあります。航空法以外にも様々な規制があり、100g未満の機体であってもフリーで飛ばせるということにはなりませんので変わらず注意は必要ですね。

2) スマホ等は旅行者に対して例外措置が有りますが、ドローンにも有るのでしょうか?

ドローンにはありません。基本的には技適未取得機器を用いた実験等の特例制度を使用して使用許可を取り、その後必要な申請手続き等を行うことになるはずです。ドローンのレンタルサービスもありますので、そちらを活用するのも良さそうです。

3) 民間資格って複数の規格団体が存在するのでしょうか?

民間資格はDPA、JUIDA、JDAといった管理団体が提供する規格、それ以外の団体規格など様々あり、それぞれの規格は統一されていません。それが今後は国家試験で統一されるということですね。

4) 昨年から無人航空機操縦士試験が始まったので少しややこしいのですが、レベル4未満であれば、ドローンを飛行させるのにライセンス必要無かったと思います。ただ、飛行申請時に役に立つのではないかと想像しているのですが、その辺りをもう少し具体的に教えてください。

おっしゃる通りライセンス自体は必須ではありません。特定飛行を行う場合であっても都度必要となる申請を適正に行うことができればドローンを飛ばすことができます。ちなみにライセンスを取得することで手続きは簡略化されますが、これまで同様必要に応じた立入管理措置などを行う必要があります。

ルールの上ではこの通りなのですが、実際のところ講習等を受けずにドローンに関するルールや安全飛行のための知識を理解するのはかなり難しいのではないかと思っています。言葉の定義や事故の発生原因などを正しく理解するには講習を受けるのが一番です。

ローカルガイドは飲食店、観光地など人が行く場所を撮影して紹介することがほとんどですので、当然それらに応じた適切な処置が必要となります。ライセンスがあってもなくても、安全対策と周囲の方への配慮を忘れずにドローンローカルガイド活動を楽しんでほしいと思います。

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@HiroyukiTakisawa さん、回答ありがとうございます。

ハードについては航空法の定義の話で、実際に飛ばす時は「ドローン」としてひとくくりにされるので、100g未満の機体にあまりメリットを感度られそうにないですね。う~ん、残念。

結局のところ、飛行ルート上の土地や建物の所有者または管理者への事前許可取得が一番面倒そうです。あと、今回登場した「立入管理措置」も手間取りそうです。事前に人が立ち入りそうにない飛行ルートを設定して許可を取って、その日に行ったら雨が…、とか有りそうです。一週間以上先の天気なんて分かりませんからね。旅行先で飛ばす目的ではなく、LGが地元の紹介に活用する為の手段として利用する方がメリット有りそうです。

そう言えば、 @preceramic さんが、以前インパクトの有った埴輪タワーをドローンで空撮されてましたが、他の撮影にも使われているのでしょうか?!

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@potaro67 さん、こんにちは。

以前、potaro67さんのcontributionsにドローンで撮影したとおぼしき360度写真のようなフラットの写真が有ったので、つ、遂にドローンを導入されたのか!と期待していたのですが、まだ購入されてなかったのですね…。ん~、残念。

で、あれは何でフラットな写真なの?!

@Yotaroh 様 こんばんは、メンションありがとうございますm(__)m私の仕事は埋蔵文化財の発掘調査なので、発掘調査現場の空撮にもドローンを使うことがあります。ただ、使っているドローンがDJIのmavic miniなので、機体登録するのが面倒(リモートID機能搭載の費用が高い)なのでスルーして、DJI mini 3 Proを改めて購入しようかと検討中です。飛行ルート上の土地や建物の所有者または管理者への事前許可取得は当方の職場で管理している公園にも年に数回申請が来ますが、その際にフライト希望期間を長めに取るように申請前にお願いしています。実際はフライト希望期間のうち1日で承諾する感じになります。また、公園などの場合は昼間だと来園者がいる事が多いため、早朝の人がいない時間帯に撮影してもらうようにしています(^^)

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@preceramic さん、こんにちは。

おぉ、許可する側のお話を伺うことが出来て感激です!!事務的な対応を想像していたので、暖かい対応をしていただけることも有るとは!何となく安心しました。

昨年の法改正で古いドローンが困難な状況になっていたとは、先進的なユーザーも苦労しますね。mini 3 Proは機体でステッチすると360度写真で空に穴が開かない機種なので、買うならこれだ!と思ってました。もし導入されたら試して結果を教えてください!!

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